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わくわく挿絵帖
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乳金具
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 時代小説の挿絵に背景として門を良く描きます。それは門の形が美しく絵にし易いせいですが、また門の様式には色々な意味があり、舞台設定と重要な関係がある為でもあります。その場合、門は正面から描くことがどうしても多くなります。描き易いし、美しい構図だということもありますが、実はそれ以外のアングルからの資料が少ないせいでもあります。

 昨年、播州赤穂に取材に行ったときのことです。ぼくはチャンスとばかりに武家や寺社の門に出くわす度に、様々なアングルから門を観察しました。

 門金具の仲間に乳金具というお椀状のものがあります。ぼくはそれまで正面からの認識しかありませんでしたので、横からじっくり観察しました。ぼくは思わず吹き出しそうになりました。それはあまりにリアルだったからです。乳金具は名に偽りなく、乳首から乳輪まであからさまに立体化したものだったのです。武家や寺社の門にオッパイがぶら下がっていると思うと面白過ぎです。

 ぼくはこのことを早速、同行の美しい女流作家に注進しようと思いました。が、彼女は遥か先を行っています。そして、やっと追いついたときは言うのを忘れてしまいました。

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by arihideharu | 2010-04-22 18:22 | 挿絵 | Comments(0)
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