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わくわく挿絵帖
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池波正太郎とヘミングウエイ
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 「池波正太郎の世界」という雑誌があります。丁寧な作りで見ていて楽しい読み物です。ぼくはその中で秋山小兵衛や梅安先生のイラストを描いています。

 池波正太郎の小説はぼくにとって特別な存在です。それは20代の自分がナニモノでもなかった時代、夏になると何度も繰り返して読んだ思い出があるからです。 

 多くは市営プールのプールサイドで本を開きました。こういうときは出来るだけ長編やシリーズものが合います。ぼくの贔屓は「剣客商売」でした。 

 同時期、もう一つ贔屓の長編がありました。それは、ヘミングウエイの「海流の中の島々」です。 二つともハードボイルドと呼ばれる男の世界の話しです。一方の主人公は剣士で、もう一方は画家です。二人とも老境に入っています。男の成長と老いを問うているのが共通点です。
 
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 今、あの暑いプールサイドでの読書を思い浮かべると、永遠に続く老境がそこにあり、そしてそれがこの世の最高の幸福と思えてきます。
by arihideharu | 2010-05-21 01:30 | 読書 | Comments(0)
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