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わくわく挿絵帖
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映画「武士の家計簿」
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 映画「武士の家計簿」を見てきました。丁寧な作りで最後まで好感を持って見ることが出来ました。特に猪山家の生活の場である屋敷内のシーンはセット撮影でしょうか、武家の端正な暮らしぶりが良く伝わってきました。建物、部屋、調度、着物といった大小道具類が、さすが加賀前田家。家中の暮らしぶりもあか抜けている、と感じさせるに十分でした。

 出色は、猪山家の若き当主を演じる堺雅人の顔に貼りついたようなアルカイックスマイル。一度見たら忘れられない飛鳥仏を思わせる笑い顔です。これが藍染めの着物に袴裃を着けるとよく似合い、城勤めの侍が美しいと感じられたのは驚きでした。

 さてこの映画、70石取りの家にしてしては少し優雅過ぎる暮らしぶりと見ていたら、突然どん底の借金生活。さてこれからどうなるか、どうやって借金を返済するか、これが山場であり見所となっていきます。

 ねらいどおり借金返済の過程は面白く、盛り上がります。ところが振り返って、何故あれほどの借金生活に入ったか、こちらの理解力が乏しいせいか、とんと分からずじまい。財政難の時代、質素倹約が侍の本分とするはいいのですが、一方で昔の日本人の粋なお金の使い方や渡し方をドラマで見たいという欲求がムクムクと強く沸き上がりました。

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by arihideharu | 2010-12-15 05:08 | 映画・演劇 | Comments(0)
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