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わくわく挿絵帖
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映画「ウォール・ストリート」
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 映画「ウォール・ストリート」を妻と見終わって、ぼくは「面白かった?」と聞きました。妻は首を二度横に振りました。「どこが面白くなかった?」とさらに聞くと「マイケル・ダグラスが何をしたいのか分からない」と答えました。ぼくも「その通り」と思いました。しかし、妻と違いぼくはかなり面白いと思いました。

 映画「ソーシャル・ネットワーク」が天才的青年を通して描いた社会派ドラマなら「ウォール・ストリート」は天才的中年ギャンブラーを通して描く社会派ドラマで、両者は良く似た構図に見えます。しかし「ソーシャル・ネットワーク」は最後まで緊張の糸が切れずに終わりますが、「ウォール・ストリート」はチャーリー・シーンが登場するあたりから緊張の糸がゆるゆるで、思わず苦笑いです。

 ところが、ぼくはこのゆるゆる感が途中から奇妙な快感に思えてきました。主人公(マイケル・ダグラス)が株屋という名のギャンブラーですから、命がけの勝負をし、やられたらやり返す、それもイカサマを使って。これが主な筋立てです。

 この複雑不可解な現代社会を単純なカウボーイ映画のようにして片付けてしまう、この明るさと雑さが、この映画の最大のとりえです。見終わったあと、ぼくはかつて植木等やフランキー堺が出た映画の中にこんな快感を覚えたの映画があったことを思い出していました。それはエンドロールにながされる青空とレゲエ風の歌のせいかもしれませんが。

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by arihideharu | 2011-02-28 19:35 | 映画・演劇 | Comments(0)
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