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わくわく挿絵帖
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もうすぐお正月
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 挿し絵画家は仕事をしている限り、日常にいる時間より絵や物語の中にいる時間の方が長くなります。するとどんなことが起きるかというと…。ぼくの場合は時代小説中心です。特徴として現代を描くよりはるかに季節感が重要な要素としてあるので、春夏秋冬を現実よりフィクションの中で味わうということになります。

 また今は大晦(おおつごもり)からお正月の頃ですが、ぼくの住む出版の世界では多くは二三ヶ月先を行きますから、早春の時期が過ぎ春爛漫を迎えようとしています。ですからぼくは散歩をしながら、冬を感じつつもウグイスや梅あるいは桜のことを思い描きながら歩くことになります。

 江戸人は広重の「江戸名所百景」などを見ても分かるように、今と比べようもないほど律儀に季節の行事をしています。その中でもひときわ目を引くのは、鯉幟と七夕飾りの壮観さです。一斉に江戸の空を飾り、風に踊っています。

 その他にも、衣替えから虫干し、すす払いといった細々としたことから、遊興・信心に関することまで様々あって、貴賎を問わず参加した様子が落語などからも伺えます。

 おそらく、今の世の中で季節感があって儀式をともなうイベントは、お正月ぐらいかもしれないと東京にいると思います。

 そんなお正月が直ぐそこまで来ています。

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by arihideharu | 2011-12-31 06:53 | 暮らし | Comments(0)
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