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わくわく挿絵帖
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着流しに二本差し
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 ぼくは当然のことながら刀を差して町を歩いたことはありませんが、着流しに二本差しで町歩きをしたらどうなるかと、時々考えることがあります。というのは袴を着けての二本差しなら、帯と何重にも巻かれた紐でかなりしっかり刀をおさえることが出来ますが、帯だけで着る着流し姿では刀をおさえておく力が弱いと思うからです。よほど気をつけていないと着物は着崩れ刀はずり落ち、みっともないことになりそうです。
 
 予防策として常に刀の柄(つか)を手や腕で押さえておく必要がありそうなのは容易に想像がつきます。あと考えられるのは、出来るだけ細くて軽い刀を二本差すか、お医者や渡世人のように一本差しにすることです。

 文化文政期の江戸文化花盛りのころの勝川派の役者絵を見ると、着流しを裾長にぞろりと着て細身の長い刀を差した侍の姿が描かれています。これが当時の美意識だったのでしょう。

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by arihideharu | 2012-02-29 23:33 | 挿絵 | Comments(0)
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