「わくわく挿絵帖」がなんと本になります。
平凡社より来月(5月)23日にエッセ一集として出すことになりました。
2009年12月より始めた、このブログをもとに加筆し、モノクロの挿絵を多数入れた画文集ともいえる体裁になっています。
正直、文章の方は読むことはあっても書くことはなかったので、未熟なのは自覚していました。ですから、この企画を去年の夏に戴いたときはもちろん嬉しかったのですが、不安も相当ありました。それは今も変わっていません。
しかし、一方で文章を書くことは面白いと感じ始めていました。ということは絵と同様の根気で取り組んでいけば、それなりの世界がひらけるのではないかと考えました。
何故なら、ぼくが絵を描き続けているのは「絵が下手だ」と思う自分と「上手くなりたい」と思う自分が、いつも側にいるからで……、この構造が文章でも成り立つかもしれないと考えたのです。
さて、「わくわく挿絵帖」はぼくの頭に長く棲むイメージの断片を絵と言葉でつづった物語です。ぼくにとって、日常と空想は同じ次元に混在しています。これが挿絵画家の日常で、それを本にしました。
多くのみなさまが読んで下されば幸いです。