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わくわく挿絵帖
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京都旅行2012part2
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 京都の寺町通りに錦絵を扱っている店があります。去年入ったときは、つい長居をしてしまい、外で待っていた妻をいたく立腹させてしまったので、今年は素通りしようと決めていました。ところが、店の前に来ると妻が、「見ていかないの」と言います。「なんて、ラッキーな!」、計画は勿論変更です。
 
 長居は無用です。入ってすぐに目に付いた明治中期の錦絵を手に取りました。三枚ほど見て、その内の一枚を買うことにしました。ぼくが物色した三枚はどれも月岡芳年の一派と分かる、錦絵が歴史から消える間際の黄金時代のものです。ぼくが買ったものには「年方」と銘があります。絵描きの力量、彫りと刷り、どれをとっても唸らせるものがあります。特にぼかしの技法が目を惹き、しかも安価です。ぼくは思わず買ってしまいました。予想外の展開です。

 ぼくは絵を売ることがあっても、買うのは生まれて初めてです。店に入って五分ほどの出来事でした。「年方」は確か、芳年の弟子で鏑木清方の師匠筋だったなと思いながら絵を小脇に抱え、禁を破ったせいでしょう、鼓動が高鳴っていました。
by arihideharu | 2012-10-24 01:14 | 旅行 | Comments(0)
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