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わくわく挿絵帖
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バチあたり
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 確かディック・フランシスが小説の中で、殺し屋という職業が成立しにくい理由を二つ上げていたと思います。ひとつ目はこの職業の存在が広報しにくいこと、ふたつ目は人を殺す行為自体相当のストレスで、それに耐え続ける人材がなかなか存在しないことだったと思います。
 また、つい最近読んだニュースに、米国における近年の戦争で、帰還兵の自殺者数のほうが戦死者より多いという記事を読みました。これは人間の神経が人を殺すことは勿論、その現場に立ち合うことすら耐え難いことを表しています。
  江戸期、斬首を役人の替わりに代々請け負った、有名な山田朝右衛門一族は日々悪霊に悩まされていたといいます。そこで、大名並みの立派な仏壇をそなえ供養や信心に励んだそうです。
 以上は職業的クールな人殺しの例ですが、日常的にあるそれは、色や欲、妬みや嫉みがいっとき血をのぼらせ、分別をなくすのが主な原因でしょうから、あとからくる罪悪感とやらがさらに堪え難いに違いありません。
 おそらく、バチがあたるとはこれらのことを呼ぶのでしょう。
by arihideharu | 2013-02-19 05:53 | 暮らし | Comments(0)
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