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わくわく挿絵帖
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見習い同心
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 時代考証本を必要なときだけ拾い読みするのが言わばぼくの仕事なので、一向に深みのない読み方になっているのは日々自覚しているところです。また、挿し絵は姿形だけ調べ出せばすむことなので、それを言い訳にしているのも事実です。そんな中で、拾い読み程度では分からないことが時々出てきます。
 例えば、江戸町奉行所に見習い同心というのが相当数いました。ところがこの連中の形が見えません。彼らは12、3歳から見習いとして出仕したといいます。現代の年齢に直すと10歳から12歳の少年たちです。
 町奉行所の役人は専門性が高いので、商家の丁稚奉公のように鍛え上げないと務まらないというのが理由です。ただ丁稚奉公とは大きな違いがあります。それは一人ひとりが同心の跡取り息子というところです。
 ところが、この連中の格好が分からないのです。つまり元服してから出仕しているのか、前髪のまま出仕しているのか分からないのです。12、3歳といえば学問も武芸も修行半ばでしょうから、フルタイムの勤務は考えにくく、また前髪のままお城に上がる小姓勤めも江戸期とてあったわけで、それなら丁稚奉公のように前髪のままの奉公もあるような気もします。  
 とはいうものの元服に年齢規定はないので、月代を剃ってから見習いとして出仕するのが普通に考えると自然なのは分かるのですが、現代社会から想像すると12、3歳の遊びたい盛りの子供に月代を剃って働かせるのは、いたいげな感じがするのです。
 この問題は拾い読みでは解決しないので、範囲を広げて調べるべきなのでしょう。
by arihideharu | 2013-03-07 20:17 | 読書 | Comments(0)
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