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わくわく挿絵帖
sashieari.exblog.jp
瓶ビール 
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 今年に入り生ビールより、瓶ビールの美味しさに気がつき出し、説明はよくできませんが、同じ銘柄の生ビールを食堂で頼むより、瓶ビールのほうが旨いと感じることが度々あって、コップにつぎながら飲むビールがベストかもしれないと、昭和スタイルに回帰しているこのごろです。
 そんな折り、久しくぼくの昼食のメニューから消えていた「とんかつ定食」が復活したのは、ラーメンでも1000円近いのがふつうにある昨今、チェーン展開している「とんかつ屋」はキャベツ・ご飯・味噌汁がお代わり自由だし、客の混み具合も少なからず多からず、ちょうどイイのに気がついたからです。勿論、ソースをかけたキャベツとトンカツの味がビールに合うことが最大の理由です。
  
 猛暑が到来した午後1時すぎ、国分寺駅のショッピングビルへ自転車で食事にむかいました。途中、店内に吊るしてある、麻の生成の甚平と同じく生成の近江ちぢみの浴衣が、夏らしく大いに気に入りましたが、頭の中で着ることはあっても、実際は着ることもないだろうなと思いながら、目指す最上階のとんかつ屋へ入りました。
 テーブルに着くと、すぐに「ロースかつ」と瓶ビールをたのみました。間をおかずビールがきてコップについで、ごくり。
「あっ、ぬるい」
 思わず、瓶に手をやると、冷たさのかけらもありません。確認のためもう一口…。限界を超えるぬるさです。この日の暑さも考えるなら、不本意ながらクレーマーになるしかありません。そこで、年増の店員さんに小さい声で、ことの次第をつげると、早速ぬるいビールを下げ、新しい瓶を持ってきてくれました。
 ぼくは恐縮しながら、目の前におかれたビールに手をやりました。悪い予感です。さっきの瓶より冷えていません。ぼくは店員のおねーさんの前で、コップに少量ついで飲んでみせました。案の定かなりぬるく、それを告げました。するとおねーさん、わびながら「ビールのお代はいただきませんので…。これー、よろしかったらお飲み下さい」と迅速な対応です。ぼくは「はっ、分かりました」と言うしかありません。つまり、無料とはいえ、ぬるいビールを飲むことに同意してしまったのです。ぼくは、ことのてん末が不満ではなかったのですが、ちょっと釈然しないまま、ビールを少し残して食事を終えました。
 これが昭和の食堂の店員なら、冷えたビールを手の感触で選んでもってきたに違いないと思ったりしましたが、「夏は生ビールの方がイイかも」と思いながら、また猛暑の中を自転車で家に帰ったのでした。
by arihideharu | 2013-07-20 14:39 | 暮らし | Comments(0)
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