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わくわく挿絵帖
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座蒲団
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 座蒲団が普及するのは明治以降とされています。
 これについて時代考証家の林美一さんが面白いことを書いています。
 テレビ時代劇の撮影現場に林さんは珍しく呼ばれます。そこで時代考証家として、座蒲団の不都合を指摘し、撤去させます。
 ところが日をおいて、再び現場を見渡すと、座蒲団がまた敷かれています。そんなことが何度か繰り返します。
 観察した結果、撮影所のスタッフには座蒲団は敷くものだという意識が習わしのようにしみついていて、簡単に直せるものでないことを悟ります。

 また、どこで読んだのかは忘れましたが、時代劇が沢山作られていた時代、御大とかスターと呼ばれる役者が座ろうとすると、休憩時でも撮影時でもどこからともなく取り巻きが、座蒲団をさっと尻の下に差し出したというものです。
 ぼくなどは、市川右太衛門あたりの顔を浮かべ、思わず吹き出してしまう話です。

 いずれにしろ、芸能の現場では時代考証など、うっとしいものだったのに違いありません。
by arihideharu | 2016-04-23 05:18 | 挿絵 | Comments(0)
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