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わくわく挿絵帖
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カテゴリ:暮らし( 29 )
明けましておめでとうございます。 
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明けましておめでとうございます。
本年が佳き年でありますようお祈り申し上げます。

by arihideharu | 2017-01-01 00:20 | 暮らし | Comments(0)
胡座膳(ちゃぶ台のようなお膳)
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 (前回続き)数年前のことです。神楽坂を妻と散策をしていたときのこと、江戸指物を扱う小店を見つけ覗いたことがあります。
 狭いながら整然とした店内でした。
 その中に、ぼくは円形ちゃぶ台の注文制作の案内を見つけました。それによると、最小3・40センチほどから制作可能だということが分かります。
 ぼくは驚きました。そんなミニサイズは、もはやちゃぶ台と呼べないと思ったからです。

 と同時に何枚かの浮世絵が頭に浮かびました。
 それは料理屋とか茶屋の広い部屋での饗宴の図で…。お膳にしては大きく、ちゃぶ台にしたら小さい、 漆塗りの食事道具がでんと置かれた風俗絵図です。
 形は円形や方形、多角形など様々ですが、蒔絵が施され、瀟洒な風情があります。
 しかし、大きさと拵えを別にすれば、昭和のちゃぶ台そのものです。
 ちゃぶ台は近代以降に登場したとされています。
 ぼくにとって、これらちゃぶ台のようなお膳は久しく謎でした。

 ぼくはそのことを妻に告げました。
 すると、それを耳にしたようで、店番の女性がにわかに近づき、店の一画に袖を引きながら、世に胡座膳なるものがあることをぼくらに告げます。
 狭い店内です。数歩の歩みで胡座膳なる物を目にし、手に取ることになりました。驚くべき展開です。
 それは幅4・50センチ高さ20センチ弱、円形の脚付膳で、しかも折り畳み式で、天板と脚が分離できます。形も大きさも頭に浮かんだばかりの絵の中の、ちゃぶ台もどきにそっくりです。

 江戸後期、長崎から和漢蘭の折衷で卓袱料理なる、朱塗りの円卓に料理をもった大皿を並べ、各自が取り分けるという食し方が江戸にも伝播されたことは広く知られています。
 南蛮わたりの絨毯の上に、円卓を置き酒肴を整えれば、異国情緒をさぞや満足させたに違いありません。
 それらは江戸で流行ったらしく、円卓を囲む風流人の図を時々見かけます。しかし、庶民レベルの風俗図に見ることはほとんどありません。

 つまり、ちゃぶ台の原型はすでに江戸期にあったが、爆発的に定着したのは明治大正以降という、座蒲団や掛け蒲団、女持ちの信玄袋などと経緯が似ています。
 しかしながら、江戸市民文化は爛熟し、円卓などの影響を受け、お膳はより多様化し、ついにはちゃぶ台のようなお膳が現れたということなのでしょう。

 映画『幕末太陽傳』で、フランキー堺が独楽鼠のように動き回る最大の見せ場で、小僧から料理を盛った巨大なお膳をさっと奪い取り、くるりと持ち去る有名なシーンを古い映画ファンの方は思い浮かべて下さい。
 あれがちゃぶ台とお膳の境目がなくなった、幕末に現れた酒席のお膳の形と思われます。

 胡座膳なる名や形式が江戸期にあったかは知りません。しかし、正式なお膳より脚が短く、行儀悪く座り酒杯を傾ける、いかにも気分が伝わるうまい名称だと思います。
by arihideharu | 2016-06-14 11:17 | 暮らし | Comments(0)
円いちゃぶ台
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 ぼくは密かに、昭和の一家団欒をあらわす円いちゃぶ台は、映像世界が作りだしたフィクションではないかと疑っています。
 確かに小津映画は勿論、記録映像にも散見出来るので、戦前戦後使われていたのは間違いありません。

 理由はいくつかあります。
 高校生の頃、美術部の部室に直径70センチ前後の骨董に属する円いテーブルがありました。
 白い布をしき、花を生けた花瓶やリンゴを置くと、セザンヌのモチーフのようになり、部員のお気に入りでしたが、いざお茶や弁当に使おうとすると、見た目より狭く、えらく使い勝手が悪かった思い出があります。

 また40数年前上京したとき、勉強机代わりのちゃぶ台を買おうと近所の商店街をあたったときの記憶では、方形のちゃぶ台は合板のものなら、中古なら数百円からあり、選び放題でした。それに比べ、円形は値段の桁がまるでちがっていました。

 そして一番の理由は、子供のとき、あまり見ることがなかったからです。
 ぼくの出身の秋田ではちゃぶ台とは言わず、飯台と呼ばれ、大家族中心社会だったので、大きなものがどこの家でも置かれていました。
 しかしそれは方形で、円いちゃぶ台はやたらに見かけるものではありませんでした。

 つまり、ちゃぶ台はコストパフォーマンスにすぐれた方形が主流で、円形が映像世界で多用されるのは、ちょっと洒落た感じに映るせいではないかと推察しています。
by arihideharu | 2016-05-27 11:02 | 暮らし | Comments(0)
ありがとうございました。宇江佐真理さん。
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 去る11月7日小説家の宇江佐真理さんが永眠されました。

 突然の訃報、驚きと悲しみでいっぱいです。
 宇江佐さんとご一緒にした仕事の数々は、僕の一生の宝です。
 本当に本当にありがとうございました。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 上の絵はきょう描き終えた『髪結い伊三次』若き日の姿です。

 また、ここに「本の話WEB 版」宇江佐さんとの思い出が掲載されています。
by arihideharu | 2015-11-16 12:26 | 暮らし | Comments(0)
だくだく帖3  夏を惜しむ
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熱風を
くぐり自転車
漕ぎにけり

振り返る
白雲うごく
アニメ空

黒眼鏡
あれは昭和の
文士なり

煙草つけ
サングラスかけ
塀を出る

尾行者は
麻の背広に
パナマ帽

サングラス
とりて恋人(おんな)に
笑み送る

恋人が
頬寄せながら
渡す銃

肩越しに
ねらい定めて
撃つベレッタ

あー南無三
あれは来世の
おやじなり
by arihideharu | 2015-08-31 19:30 | 暮らし | Comments(0)
だくだく帖2
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傘を差し
きょうはいずこで
昼餉かな

どしゃぶりを
眺めて蕎麦を
たぐりけり

いなびかり
素揚げ野菜に
おろし蕎麦

新メニュー
ビール半額
迷いけり

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by arihideharu | 2015-08-04 16:03 | 暮らし | Comments(0)
叱られそうな駄句三句
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たどり着き
先づはビールを
頼みけり

昼ビール
ロリンズのソロ
響きたる

汗をかく
グラスをとりて
焼ギョーザ

お粗末。

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by arihideharu | 2015-06-26 14:53 | 暮らし | Comments(0)
歌舞伎見物
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 去年から月に一度ほど歌舞伎座に通いだしました。
 いつも妻と3階席に陣取り、ぼくはスケッチをしながら観ます。

 改めて思うことが二つあります。
 一つは年齢に関わらず女性客が圧倒的に多いことです。
 もう一つはストーリーが、まるで落語のような馬鹿馬鹿しいお話が多いことです。
 
 この対比は誰かに何か言われそうですが、文化芸術の一番美味しいところと核心は、この二つの目印の近辺にあることだけは間違いないとぼくは思っています。
by arihideharu | 2015-05-31 00:15 | 暮らし | Comments(0)
外食談。
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 平日の午後、毎日のように通うファミレスを観察すると、客筋が4種類ほどあることが見えてきます。
 
 身体をグニャグニャさせながらスマホをいじる高校生。
 おしゃべりが止まらない主婦層。
 真面目なそうな仕事人。
 少数ですが男子のリタイヤ層です。

 性別は女子が圧倒的に多いのは周知のとおりです。
 
 ぼくの場合、店を選ぶ上で基準が一つだけあります。
 それは、高校生が一定以上いないことです。勿論、色々な意味でうるさいからです。
 
 しかしながら、うるさいからといって圧倒する女子たちのおしゃべりを避けてはファミレス通いは成立しないので、出来るだけ離れた席を選びます。

 ただやっかいなのは、彼女たちが異常に盛り上がったときや、耳近におしゃべりを聞くと、さすがに気になり仕事が手につかなくなります。そうなると、ぼくでも聞き耳を立てることがあります。
  
 そこで分かったことは、この群には少数であれ大人数であれ、ボス猿のような存在が必ず見受けられることです。
 それはお年寄りのグループのほうが顕著のようで、ときにはあまりの独裁ぶりに耳を疑うことがあります。

 また女子のグループでは、かつては見られなかった昼からの酒盛りがあります。
 スポーツクラブ帰りのグループや、PTA役員らしき集まりなどが、生ビールを片手に盛り上がっている風景です。
 中には靴を脱ぎ胡座姿の酒豪もいます。まるで夜の居酒屋です。

 一方、リタイヤ組の男子も「サイゼリア」あたりではデカンタの赤ワインをいくつも頼み、政治談義をする仲良しグループもいて、これもまさにファミレスの居酒屋化です。
 加えて、リタイヤ男子は孤食も多く、ノートパソコンや本を広げ、生ハムとワインで長居を決め込む者もいます。
 
 孤食といえば、ときどき行く、お昼は定食を出している居酒屋チェーンがあります。煮魚が食べたくなると入るお店です。
 
 去年の冬前ことです。ちょっと混雑が減り始めた昼下がり、ぼくの隣に座った老女が、給仕がやってくるなり、「獺祭ある?」と訊いています。
 「今朝、一本入ったところです」と直ぐにベテラン給仕が答えます。
 そのやり取りで、彼女が常連であることが分かります。
 しかも飲みっぷりも見事なものです。

 このように、昼から堂々とお酒を召し上がる老女もいるのが、当世外食事情です。
by arihideharu | 2015-03-07 04:21 | 暮らし | Comments(0)
明けましておめでとうございます。 
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明けましておめでとうございます。
良き年になりますようお祈り申し上げます。
by arihideharu | 2015-01-05 02:41 | 暮らし | Comments(0)