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わくわく挿絵帖
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ちょっと宣伝!『わくわく挿絵帖』
『わくわく挿絵帖』 安里英晴 平凡社 発売中! 

人気挿絵画家の日々雑記+イラスト。
日常の瑣事や映画、本などへの独自の視点に驚く。
絵の発想の原点は。挿絵画家を目指す人も必読。


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お近くの書店でもぜひごらんください。

by arihideharu | 2012-05-27 22:00 | 読書 | Comments(0)
「わくわく挿絵帖」がいよいよ本になります。
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 「わくわく挿絵帖」がなんと本になります。

 平凡社より来月(5月)23日にエッセ一集として出すことになりました。

 2009年12月より始めた、このブログをもとに加筆し、モノクロの挿絵を多数入れた画文集ともいえる体裁になっています。

 正直、文章の方は読むことはあっても書くことはなかったので、未熟なのは自覚していました。ですから、この企画を去年の夏に戴いたときはもちろん嬉しかったのですが、不安も相当ありました。それは今も変わっていません。

 しかし、一方で文章を書くことは面白いと感じ始めていました。ということは絵と同様の根気で取り組んでいけば、それなりの世界がひらけるのではないかと考えました。

 何故なら、ぼくが絵を描き続けているのは「絵が下手だ」と思う自分と「上手くなりたい」と思う自分が、いつも側にいるからで……、この構造が文章でも成り立つかもしれないと考えたのです。

 さて、「わくわく挿絵帖」はぼくの頭に長く棲むイメージの断片を絵と言葉でつづった物語です。ぼくにとって、日常と空想は同じ次元に混在しています。これが挿絵画家の日常で、それを本にしました。

 多くのみなさまが読んで下されば幸いです。

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by arihideharu | 2012-05-24 17:01 | 読書 | Comments(0)
絵ぐみ
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 挿絵を描くにあたり「絵ぐみ」という作業方法があります。それは小説の方が締め切り間近に関わらず、脱稿のメドがたたず、小説に先立って挿絵を入稿する、絵を組んでしまうことをいいます。その場合は小説家の方から編集者をとおし、ファクスやメールで絵柄の指示が入ります。

 例えば、「チャンバラ。侍が刀を構えているところ」という具合です。

 実はここで困った問題があります。絵ぐみの場合、この段階においても小説家の頭の中に書くべきストーリーが見えていないことが多々あるからです。つまり具体的な絵のイメージがないまま絵の指示をしている可能性があるのです。

 この場合だと、侍がどんな侍か明記されていません。
ということは、小説家は苦しまぎれに「絵ぐみ」を指示をした可能性あります。

 いずれにしろ、挿絵画家としては踏み込んで描くことはできませんから、絵を描くというより、かなりアバウトな「図を描く」という作業になります。ぼくにとってはかなり窮屈な作業です。しかも、仕上がった小説には、チャンバラもなければ刀を抜く場面さえ出てこない事態も時々起きます。小説家はこの時点で相当追い込まれ、「絵ぐみ」のアイディアどころではなかったと思われます。

 この「絵ぐみ」、小説家の中には上手い指示を出す方もいます。

 20年ほど前、ぼくがまだ現代小説の挿絵を描いていたころです。推理小説家、佐野洋さんの挿絵を描くことがありました。佐野さんは遅筆で有名な短編の名手です。したがって、いつも「絵ぐみ」でした。

 締め切り間際になって、ファックスが入ります。例えばこんな短文です。

 「男女がコーヒーを飲んでいるところ」

 これだけなら、普通の「絵ぐみ」です。ぼくは、男女の年格好も不明ですから、差し障りのない図を描くしかありません。佐野さんが他の作家とちょっと違うのは、そこにもう一言、暗号のような言葉が入ります。例えば……。

 「キーワードはうそ」といった具合です。

 これで俄然、絵は動き出します。ぼくは図ではなく絵のアイディアがうかびます。

 この佐野さんのエピソードを思い出したのは、彼の「絵ぐみ」の指示書は今思えば、前回テーマにした俳句の趣あったなと思ったからです。

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by arihideharu | 2012-05-11 11:30 | 挿絵 | Comments(0)